NPO法人くじら 陽だまりの家

What's New はじめまして『くじら』です

はじめまして、私共は「特定非営利活動法人くじら」と申します。
本日より、ブログを開設させて頂きました

私たちの日常生活等を中心に書かせて頂こうと思っております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

今回は、設立時、発起人と設立者が書きました「設立趣意書」を、ご紹介させて頂きます。
是非、ご覧ください。

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公益Non-Profit Organiation法人 くじら

設立趣意書

ノーマライゼーション(Normalization)という言葉が、さまざまなところで使われるようになった
平成5年4月、発起人(村松綾子)は知的障害をもった方と関わる仕事を始めました。
発起人が障害を持った方たちと関わる仕事がしたいと思ったのは、大学生時代に実習させて頂いた
知的障がい者入所施設での支援員の利用者さんに対する暖かい対応と、利用者さんたちの生き生き
とした表情を拝見してからだそうです。

初めての施設実習で緊張していた発起人を、利用者の方々が暖かく迎えて下さった笑顔は、今でも忘
れられないとのこと。発起人も「こんな暖かい笑顔を見せて頂けるような支援者になりたい」と思い、また
彼らといると自然と心が安らぎ癒される自分に気づき福祉の仕事を選びました。

しかし、大型施設生活の中では、我慢していただかなければならない事が多く、それがストレスとなって
自傷や他害等の問題行動になってしまったり(それだけが原因ではない事もありますが・・・)、年齢相応の
対応ができず、自分で出来る事にも手や口を出してしまったり等・・・。
「このような支援で良いのだろうか」という思いが募ってきたそうです。また、高等部卒業後の選択肢が少なく、
授産所通所ならまだ良いほうで、それのできない重度の方は必然的に、一般社会から隔離された施設入所
となってしまうという現実にぶち当たり、何もできない自分に苛立ちさえ感じたようです。
我々も保護者の方々も同様の現実に突き当たり、同じ思いに駆られていました。

どうして知的障害があるからといって一般社会から隔離された暮らししかできなのか、
あたりまえのことを、どうしてもっと国が保証・担保しないのか、重度の知的障害をもっていても、
適切な支援を受けられれば、一般社会(地域)であたりまえに暮らすことが出来るのではないだろうか。

いくつも選択肢があって、適切な支援を受け、地域住民の方々の理解とこちらから働きかける事による
親睦が形成できれば、地域で生活しその地域の人達を「共生」できるのではないだろうか。

ノーマライゼーションはどうしたら確立できるのだろうか。
私たちに出来る事は無いのかということを、一緒に考えるようになりました。
私たちと出会う前から、発起人は「自分にできる小さな第一歩」と言って、(仕事において関わりをもった)
施設暮らしの知的障害を持つ方々の余暇が少しでも充実して頂けたらと、月に1回の外出ボランティアをしていました。
何度か彼らと外出をしているうちに、周囲の方々も手伝ってくれるようになって、輪が広がり、ボランティアサークル
『とびだせ青春!くじらの会』の活動が始まりました。
市職の方々やボランティアの大きな支えもあり、この活動も今年で8年目(平成23年現在)を
迎えています。
現在、バス旅行・バーベキュー・いも煮回・お祭りへの出店など、活動の幅も広がっています。
参加者も大型バス1台では間に合わない数となっています。

我々も発起人を中心に、生活寮やグループホームについて、色々学びました。
見学やお手伝いもさせて頂き、地域移行への難しさも知りました。
しかし、グループホーム・ケアホームができれば、保護者のいない方や、施設入所で一生終わる方も、
地域で生活できる。
また、少人数のほうが落ち着いて過ごせる。少人数なら、一人一人にあった細やかな支援が出来るのではないか。
必ず地域の方々も理解してくれる。などと自分達なりに色々考え、地域に根付いたホームを作ろうと思うようになりました。
(もちろん大型施設も必要です。その方が安定して生きて行ける方もいらっしゃいます。)

現在の目標はケアホームを設置・運営する事です。
平成18年10月に自立支援法が施行されました。この法律には、賛否両論あります。
地域で生活するための給付が少なく、穴だらけという批判もあります。
しかし、彼らにとって地域で相性の合う人と暮らす良いチャンスがやってきたのではないかとプラスに考えました。
さらに、福祉を行う法人のくくりも広がったこの機会だからこそ、NPO法人の設立を決意した次第です。

私達は、今までの経験によって身に付けたスキルやノウハウを、社会に貢献する「力」として
活用したいと思っています。
そして、ゆくゆくは知的、精神障害者、老人、児童の一般地域での共生を目標に、誠心誠意「夢と志」を
もって、この事業に取り組んでいこうと考えております。

平成19年8月

公益NPO法人 くじら
設立準備同志会
会 長  村松輝昌
補佐役 佐藤順仁

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かなり以前(2007年)に書かれたものなのですが、今もこの時と変わらず、日々スタッフと共に
取り組んでおります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

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